『Cloudpunk』を遊んだ感想|雨の夜に歩きたくなるゲーム

雨の夜、イヤホンをつけて歩きたくなることがあります。

濡れた道路に光が映っていたり、
知らない街の明かりをぼんやり眺めたり。

『Cloudpunk』は、そんな夜の空気を、そのままゲームの中に閉じ込めたような作品でした。

舞台は、雲の上まで伸びる巨大都市「ニヴァリス」。

プレイヤーは配達員のラニアとなって、空飛ぶ車で街を走りながら、さまざまな荷物を届けていきます。

派手な戦いが続くゲームではありません。

雨の街を走って、
車を降りて少し歩いて、
誰かの話を聞く。

私が好きだったのは、目的地に着くことよりも、そこへ向かっている時間でした。

Cloudpunkってどんなゲーム?

『Cloudpunk』は、ある事情から非合法の配達会社で働くことになったラニアの、初めての仕事の日の夜を描くアドベンチャーゲームです。

舞台は、巨大都市「ニヴァリス」。

街は、ブロックを積み上げたような「ボクセルアート」で作られています。

どこかレトロな見た目なのに、雨に濡れたネオン街や、何層にも重なった立体的な都市の景色はとてもきれいです。

ラニアは空飛ぶ車で街を移動しながら、荷物を届けていきます。

ただ、届ける相手も、荷物の中身も、そこで起きることも、いつも少しだけ普通ではありません。

ボクセルで描かれた雨の都市、ニヴァリス

Cloudpunkの街は、細かなボクセルでできています。

近くで見ると四角くて、不思議な形。

でも少し離れると、小さな光が集まって巨大な夜景になります。

高層ビル。

ネオン。

高架。

古い建物。

雨に濡れた道路。

空を走る車。

リアルなグラフィックではないのに、なぜか「夜の街ってこういう感じだったな」と思う瞬間があります。

この街そのものが、Cloudpunkの主人公なのかもしれません。

少し変わった住人たちと、心に残る物語

配達の途中で出会うのは、人間だけではありません。

アンドロイドやAIなど、一癖も二癖もある住人たちがニヴァリスで暮らしています。

少し変わった会話をしたり、誰かの事情を聞いたり。

配達を続けているうちに、それぞれの暮らしや、この街が抱えているものが少しずつ見えてきます。

時には、少し考えてしまうような選択を迫られることもあります。

ただ荷物を届けるだけでは終わらない。

配達先で出会った人たちのことや、自分で選んだことが、あとからじわっと残る。

私は、こういう物語けっこう好きです。

雨音の中をドライブする時間が好きだった

Cloudpunkで一番好きだったのは、街を移動している時間です。

空飛ぶ車に乗って、高層ビルの間を走る。

遠くの窓に明かりが見える。

ネオンの間を抜けながら、ずっと雨の音が聞こえている。

目的地はあるのに、あまり急ぐ気になりません。

むしろ、

「もう少し、この街を走っていたい」

と思ってしまいました。

何か特別なことをしているわけではないのに、その時間が心地いい。

ゲームをしているというより、夜の街を散歩しているような感覚でした。

配達するだけなのに、少しずつ街を知っていく

最初は、知らない街でした。

ただ荷物を受け取って、目的地まで運ぶ。

でも、何度もニヴァリスを走っているうちに、

「あ、この辺り前にも来たな」

という場所が少しずつ増えていきます。

知らない街だったはずなのに、いつの間にか見覚えのある景色が増えている。

この感覚が好きでした。

ゲームの世界を「攻略した」というより、
少しだけ「暮らした」に近いのかもしれません。

こんな夜に遊びたい

Cloudpunkを思い出すのは、雨の日です。

少しだけ現実から離れたい夜。

誰とも話さず、知らない街を歩きたい夜。

何かを達成するためではなく、ただゲームの中にいたい夜。

そんな日に、またニヴァリスへ戻りたくなります。

急がなくてもいい。

寄り道してもいい。

目的地より、その途中の景色を眺めていたい。

Cloudpunkは、そんな夜に遊びたくなるゲームでした。

動画でも遊んでいます

雨の日、イヤホンをつけて歩きたくなる夜に。|Cloudpunk